社長便り

今治の工務店 中島みゆき 糸 今治タオル

2021年10月27日

ある今治タオルの社長様からこういう質問を受けました。

タオル工場に小学校の生徒さんが社会見学に来られて、

こう質問されたそうです。

「社長さんは、この工場で何をされているいるのですか?」と

どう答えたら良いだろうね。

 

こんなに答えたらどんなでしょうか

 

この工場は、縦糸と横糸を組み合わせてタオルを作ってます。

私は、直接タオルを作っていませんが、この工場を経営することが

仕事です。

経営とは難しい言葉ですが、タオルを作るために必要な土地、工場、

機械、社員さん、そしてお金を準備することでしょうか。この内、

一つでも欠けるとタオルは作れません。

 

この経営という漢字の意味を「経」と「営」とひとつひとつ分解

してみましょう。

「経」は縦糸のことを言います。縦に筋道が通っていること。つまり

「正しい筋道や道理」を表します。

「営」は横糸に例えられ、自由に変化する様を表します。

つまり、経営とは時が流れても変えてはならない、会社の理念、伝統

や価値観を守りながら、そして今の時代や環境の変化に合わせて新し

い事にチャレンジしてゆくことです。

その両方がなければ、その糸はほつれ、絶たれてしまいます。

そういうことが無いように、私は日々経営に取り組んでます。

 

ちなみに、縦の糸、横の糸というと、中島みゆきさんの名作「糸」

を思い出すますね。

縦の糸はあなた

横の糸は私

織りなす布は

いつか誰かを温めうるかもしれない

逢うべき糸に

出逢えることを

人は仕合わせと呼びます

 

あらためて、良い歌ですね。

私のこの工場経営も、選び抜いた縦糸、横糸で織りなしたタオルの

ように、誰かを温め、よき出逢い、仕合わせを運ぶものでありたい

と願ってます。

 

H社長、どんなでしょうか。

 

 

 

 

投稿者:重松 宗孝